押さえるべきポイント
出題実績の少ない分野。
でも最近は実社会でリスク回避を求める風潮にあり、今後出題頻度は増えるのではないか…と予測しています。
今後もこれまで同様、有害物質のリスクアセスメントの指針について、とリスク低減の優先順位の出題が考えられます。
ここではリスク低減を検討する場合の対策の優先順位、順番を覚えましょう。
優先順位は4~5つの段階に分けて出題されます。
リスク低減の優先順位
リスクアセスメントとは?
リスクアセスメントとは
事業場にある危険性又は有害性(ハザード)を特定し、それに対するリスク低減を図る一連の活動
のことです。
危険性又は有害性を特定するところからスタート。
⓪特定
例えば自宅の浴室で清掃中、なんだか体調が思わしくなくなってきた場合…
危険性又は有害性を特定します。
ここでの危険性又は有害性はどう考えても黄色い洗剤でしょ⁉
①代替・変更
危険性又は有害性のより低い物質への代替
化学反応のプロセス等の運転条件の変更
を試みます。
最近は下線部の方がより多く出題される傾向にあります。
優先度が最も高いものは?と聞かれれば上記の2つの赤マーカーどちらかがあるはずです。
この2つを実行しても芳しい成果がない場合、次にいきます。
②密閉化と換気
化学物質等に係る機械設備等の密閉化
局所排気装置の設置
ちゃんと密閉!
ちゃんと換気!
③作業手順の改善・立入禁止
作業手順の改善
立入禁止等の管理的対策
手順を変えても危険なものは危険だし…
立入禁止は作業しにくいなあ…
となると、次は…
④保護具
化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用
練習問題
2023年の公表問題。
化学物質等による疾病のリスクの低減措置について、法令に定められた措置以外の措置を検討する場合、優先度の最も高いものは次のうちどれか。
(1)化学物質等に係る機械設備等の密閉化
(2)化学物質等に係る機械設備等への局所排気装置の設置
(3)作業手順の改善
(4)化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用
(5)化学反応のプロセス等の運転条件の変更
答えは(5)ですが、すべてを順番に並べ替えられるようにしておきましょう。
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