押さえるべきポイント
この分野…厄介ですよね。
何を言いたいのかさっぱりわからない(*^_^*)
詳細を理解するのは困難ですが「作業環境測定」の流れと意味をつかめば問題解決の糸口はつかめるので順に考えていきましょう。
・A測定・B測定の評価の表をササッと書けるようになろう。
作業環境測定の流れ
作業環境測定の流れって?
そこを考えずにこの分野に取り組むと「覚えることいっぱい!」で嫌になるので
何のために作業環境測定をするのか考えてみましょう。
発散する有害物質の数値を明らかにするため?
そうですね。A測定とB測定で数値を出します。
では、何のために明らかにするのですか?
あまりにもひどい数値なら何とかしないといけないから?
そう!
ひどい数値かどうかをA測定の第一評価値、第二評価値とB測定の値と管理濃度で判断します。
ううう…もう嫌になってきた。
大丈夫!用語が何だか難しいだけです。
数値で評価された後は、現状維持でよいのか要改善なのか、1~3の管理区分に分け指示することになります。
大目的は従業員の健康を守るためのものですね。
覚えるべきワード
・単位作業場所
・管理濃度
・A測定
・B測定
・第一・第二評価値
・第一~第三管理区分
単位作業場所
単位作業場所は、作業場の区域のうち労働者の作業中の行動範囲、有害物の分布等の状況等に基づき定められる作業環境測定のために必要な区域をいう。→〇
これは2018年に出題されたもの。
つまり、環境測定をする「作業場」のことですね。
他の出題文によく登場する単語なので「単位作業場所」と見て拒否反応を示さず、「作業場」と置き換えて考えましょう。
管理濃度
管理濃度は、有害物質に関する作業環境の状態を単位作業場所の作業環境測定結果から評価するための指標として設定されたものである。→〇
これは頻出問題です。
下線部が許容濃度だったり、そもそも全く違う説明がされてる間違った選択肢のときもあります。
評価の指標として用いられる管理濃度は、個々の労働者の有害物質へのばく露限界を示すものである。→✖
管理濃度は、その数値より濃度が濃かったたらNGという基準値なので私は
管理濃度=OKライン
と考えてました。
A測定・B測定
この図を有害物質を取り扱う単位作業場所とします。
A測定:気中物質濃度の平均的な分布を知るために行う測定。
たくさんの場所で測定。
B測定:有害物質の最高濃度を知るための測定。
Ⓑ付近(有害物質に近い場所)で作業する人の立場になって1個所で測定。
第一評価値・第二評価値
第一評価値:上図のⒶ。たくさん測定したⒶの中で最悪の数値。
第二評価値:上図のⒶ。Ⓐの中で平均的な数値。例えばⒶ辺りでの濃度。
第一管理区分・第二管理区分・第三管理区分
右図は数値が小さいほどGOOD!という表です。
〇:第一管理区分→現状維持でよろしく
△:第二管理区分→改善してよ
✖:第三管理区分→直ちになんとかせよ!
例えば、唯一の〇(第一管理区分)で考えてみましょう。
ⒶはⒶの中で最悪の数値でした。
Ⓑはそもそも発生源に近いのでそれも最悪の数値です。
★(黄色)は管理濃度(=OKライン)です。
OKラインより小さいほどよりGOOD。
最悪のⒶとⒷがOKラインより小さいんだから〇(第一管理区分)でなくてなんなんだ、って話。
考えるのが面倒になる問題の代表格がこちら↓↓
A測定の第二評価値及びB測定の測定値がいずれも管理濃度に満たない単位作業場所は、第一管理区分になる。
まずA測定の第二評価値=Ⓐですね。
そしてB測定の測定値はⒷです。
ⒶとⒷが管理濃度(=★)に満たないのは薄く水色で塗られた部分です。
つまり、〇(第一管理区分)又は△(第二管理区分)になる、が正解です。
もう一問やってみましょう。
A測定の第二評価値が管理濃度を超えている単位作業場所の管理区分は、B測定の結果に関係なく第三管理区分となる。
A測定の第二評価値=Ⓐ
それが管理濃度を超えている(=Ⓐ>★)となり、薄い水色の部分です。
B測定の結果に関係なく、第三管理区分(=✖)になり正解です。
下線部が「第一評価値」となっていたら誤りです。
この手の問題はもう一種類あります。
ついでにこの問題も納得しておきましょう!
B測定の測定値が管理濃度を超えている単位作業場所は、A測定の結果に関係なく第三管理区分に区分される。
B測定の測定値が管理濃度を超えている…というのはⒷ>★で表せます。
でもこの表にはこの式は見当たりませんね。
正解は B測定の測定値が管理濃度の1.5倍を超えている です。
これは正解の選択肢の場合もあるので問題文をしっかり読みましょう。
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